一日一生 天台宗大阿闍梨 酒井雄哉
著者は千日回峰行を2度達成した比叡山延暦寺の大阿闍梨で、著者が自然体で語る本。
千日回峰行
約七年間かけて比叡山中を一〇〇〇日間回峰巡拝する修行。行者は、白装束に草履履き、死出紐を肩にかけ法権を腰にして行う。行を挫折したら自害する覚悟のいでたちとのこと。七〇〇日間の回峰行を終えた後に堂に九日間こもり、断食、断水、不眠、不臥で不動明王の真言を十万回唱える「堂入り」という行が課せられる。
達成者
四百年で49人しかいない。戦後は十二人(二〇〇八年十月現在)二度満行したのは3人しかいないとのこと。